九十九谷

「九十九谷」の絶景 「九十九谷」の絶景 無数に連なる山並みと、ゆっくり漂う霧。夜の闇が溶けて朝の光が浮かび上がる。まるで墨絵ののような光景が見るものを夢の世界に運び、寒さも時が経つのも忘れてしまう。 千葉県の房総丘陵の、どこまでも連なる山や霧が作り出す幻想的な景観は、日本全国でも有名な「九十九谷」の絶景である。二十年前に「房総の魅力５００選」のひとつに選ばれた。明治時代の文人、大町桂月が「天下の奇観」と絶賛し、中国でも知らないもののいない高名な画家、東山魁夷の出世作「残照」はこの風景から得た感動を基に書いたといわれる。毎年秋から冬にかけて、雲海や朝焼け、夕焼けに生える絶景は見ごたえがある。特に雨上がりの寒い朝は雲海と濃霧が美しく、その白濁した色に朝日のオレンジ色が混ざると化学反応を起こした用に色彩がはじけ、まぶしい光が周囲を圧倒する。 紅葉の季節は鹿野山の白鳥神社の公園からの眺望が、緑と赤の鮮やかなコントラストによって、徐々に山全体が真っ赤に染められていき、自然の「大いなる筆」の力を感じさせられる。 千层山，万重雾。茫茫夜色融尽，黎明清晨浮现。这水墨画般的世界令人神往。忘却了时间，忘却了寒冷。 千叶县的房总丘陵，那绵绵无尽的山脉和无碍所创出的奇幻景观，便是东瀛十分著名的“九十九谷”美景。于20年前被选定为“房总的魅力500选之一”。明治时代的文人大町桂月，曾赞其为“天下奇观”。而在中国也广为人知的著名画家東山魁夷，其成名作《残照》，便是从此获得灵感，并以此风景为原型创造出来的。每逢深秋入冬，云霞映着海光，绝景不容错过。那雨后清冷的早晨，云海和浓雾更是美不胜收。浊白之中，掺杂着朝阳的橘色，仿佛化学反应一般，色彩四溢。耀眼的光焰压倒四周。 而红叶的季节，从鹿野山天鹅神社下的公园远眺，绿色和红色形成了鲜明的对比，随后逐渐将整个山体染红，这便是令人不由感叹自然的大手笔之作。